ワキガと多汗症の違い|決定的な違いは2つの汗腺でした!

ワキガと多汗症の違いは2つの汗腺です!

汗にまつわるトラブルと言えば、まず最初に「ワキガ」と「多汗症」を思い浮かべますが、この2つにはどんな違いがあるのでしょう。

 

「ワキガの人は多汗症なんでしょ?」と単純に思われる方もいると思います。ところがワキガと多汗症にはハッキリとした違いがあるんです。

 

突然身に降りかかる可能性のある汗のトラブルとして、知っておいて損はないワキガと多汗症の“似て非なる違い”についてご紹介したいと思います。

 

ワキガと多汗症の決定的な違いは2つの汗腺!

ワキガの人は脇汗が独特な臭いがする、多汗症の人は大量に汗をかきます。汗をたくさんかくと誰でも多少の臭いがしますが、その臭い全てがワキガの臭いではありません。

 

この2つの間の大きな違いは、汗腺が大いに関わっています。人間には汗腺と呼ばれる汗の出口が2種類あり、それぞれ「エクリン腺」と「アポクリン腺」と言う名前が付いています。

 

ここが1番のポイントで、ワキガの人は「アポクリン腺」多汗症の人は「エクリン腺」の影響を受けています。2つをそれぞれ簡単にご説明します。

 

ワキガ

アポクリン腺から出る汗にはタンパク質やアンモニア、脂質や糖質が含まれていて、これを雑菌が分解すると、あのワキガの臭いとして悪臭を放ちます。

 

多汗症

また、エクリン腺から出される汗は、99%の水分は水分で構成されているので、臭いも色もなく、このエクリン腺から出る汗の量が多いのが多汗症です。

 

それだけじゃない!アレもコレも大違い!

1番の違いは汗腺ですが、実はそれだけではありません。

  • 汗の量

ワキガだからと言って汗の量が多いワケではなく、少ない場合もありますが、
多汗症は時に衣服がびしょびしょになるくらい汗を大量にかきます。

 

  • 原因

ワキガはほとんどが遺伝と言われていて、親からの遺伝に限らず、隔世遺伝として現れる事もあります。
多汗症は、さまざまな原因が推測されていますが、ハッキリとした理由は不明ですが、その中で1番の原因とされているのがストレスなどの精神的な理由です。

 

  • 汗が出る場所

ワキガは脇から出る汗だけの問題ですが、多汗症は人によって異なり、脇だけではなく、手や足、顔や頭など全身に及びます。

 

セルフチェックで確かめる!自分はどっちなの?

臭いだけではなく、いくつかの違いがあるのが分かりますが、エクリン腺から出される汗も放って置けば臭いが発生する場合もありますので、イマイチ分からない方のために自己判断の方法をご紹介します。

 

これに多く当てはまったからと言って100%ワキガもしくは、多汗症と言うワケでもありませんが、チェックが多く方の可能性が高くなりますので、是非参考にしてみて下さい。

 

ワキガ
  • 常に清潔にしているにも関わらず異常に脇が臭う
  • (ツンとくる臭い、雑巾のような臭い、カレーのような臭いなど)

  • シャツなどを脱いだ後に脇に黄ばみが出来ている
  • 親のうちどちらかもしくは両方、祖父母などにワキガの人がいる
  • 耳垢がネバネバしている
  • 汗をかいた後、他の人に怪訝そうな顔をされる
多汗症
  • 緊張すると大量に汗をかく
  • 季節を問わず尋常ではないくらいの汗をかく
  • 寝ている時は汗をかかない
  • 25歳より前から汗を大量にかく症状がある

 

ワキガと多汗症の両方で悩む可能性もある

多汗症だからワキガではないと安心できない事実も実はあるんです。

 

それは、遺伝で軽いワキガ傾向の方が多汗症になるとワキガを悪化させて重症化して、ワキガと多汗症の2つを背負ってしまう可能性もありますので要注意です。

 

予防や治療は違うの?

ワキガと多汗症は同じ方法で予防や治療が出来るのでしょうか?

予防

予防については、デオドラント剤や脇を清潔にして汗をまめに拭き取るようにするなど共通しています。

 

デオドラント剤は数多く販売されていますが、商品によって汗の量と臭いの得意分野が違いますので、口コミなど参考にしていろいろ試してみることをお勧めします。

 

治療

原因が違うため治療は異なります。
ワキガの治療は、最終的には手術がありますが、その他にもボトックス注射やミラドライと呼ばれる最新の治療法などがあります。
一方多汗症は、精神的な治療を行うのが効果的だと言われています。

 

まとめ

ワキガ対策

どちらも脇の汗の問題に変わりはありませんが、意外にも大きな違いがあります。

 

原因にも違いがあるため治療法も異なりますので、早めの正しい判断が問題を解決するカギになります。

 

自己判断では信用できないと思われる方は専門医の判断を仰いでみるのが1番ハッキリする方法です。
ご自分のためにも早く治療やケアを始める事をお勧めします。

 

 

ワキガ対策参考ページ

 

 

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